綾加奈『子猫を拾う、子猫の癖に』そうして私は痛みを知る
このつらさも喜びも、あなたが居たから。
『子猫を拾う、子猫の癖に』
著/綾加奈(あやかな)
イラスト/紫のあ
出版/Kindle
[box04 title=”あらすじ”]
自己主張が苦手な静流はかつての親友と作った秘密基地へと足を運び、
捨てられた子猫に出会う。
そこへやってきたのがクラスメイトの古宮落花だった。
きなこと名づけられた子猫を一緒に育てる約束をする2人。
きなこの成長と共に、静流は落花の抱えている傷の存在を知る。[/box04]
百合濃度[jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
[box04 title=”この作品はこんな人にオススメ”]
・小~中学生の百合を読んでみたい
・切ないストーリーが好き
・口下手な人[/box04]
Kindleで出版されている電子書籍です。
Kindle Unlimitedに入っている方は無料で読めますよ。
『子猫を拾う、子猫の癖に』はこんな人にオススメ
小~中学生の百合を読んでみたい
話下手でおどおどしがちな女の子、静流。
整った顔立ちで堂々とした女の子、落花。
この二人の小学生~中学生時代を描いた作品です。
学校という集団生活の中で、
自分の立ち位置を模索しはじめる年代ゆえの葛藤も描かれます。
切ないストーリーが好き
静流が偶然見つけた子猫、「きなこ」を、
落花の家で飼うことになります。
「きなこ」をきっかけに二人の親交は少しずつ深まっていきます。
しかし「きなこ」ありきの関係は、いびつでとても不安定。
そしてとある出来事をきっかけに、二人は…。
心が締めつけられる展開に目が離せません。
口下手な人
思ってることをうまく言葉にできない…。
相手に委縮してしまって話せない…。
思い当たる方は静流にとても共感できると思います。
「どんくさい」って言ってしまえばそれまでなんですけど、
自分と相手の状況や気持ちをよくよく考えて、
間違えないように発言しようとしてるだけなんですよね…。
その「よく考える」ことができるのは強みでもあるので、
静流も人付き合いの面でちゃんと成長をみせてくれます。
『子猫を拾う、子猫の癖に』感想&好きなポイント
静流の純粋さと、
落花の抱くほの暗い感情との対比にヒリヒリしました。
タイトルの回収もお見事で、タイトルに込められた意味が分かった瞬間、
「あーー好き…」となりました。
頭のわるい感想ですみませんが本心です…!
出会いと別れ、すれ違い…。
切なさと安堵が混じり合うお話でした。
ぜひ読んでみてくださいね。
『子猫を拾う、子猫の癖に』補足情報
Kindle Unlimitedで無料で読める
この作品は電子書籍です。紙の本はありません。
読む方法は以下の2つ。
Kindleは専用の電子書籍リーダーがなくても、
スマホやタブレット、パソコンからでも読めます。
続編『子猫は願う、子猫の為に 子猫を拾う、子猫の癖に』
続編(スピンオフ)もあります。
https://www.yurinovel.com/kindle/
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